1 Jun 2019
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今年もリテールマーケティング(旧:販売士)の講師登録証が届きました。
私が初めて販売士を受験したのが2001年で、あれから18年も経ちました。当時から販売士は流通業界唯一の公的資格としてスーパーなどの小売店で働く人や、販売職を目指す就活生が多く受験しており、受験者の内訳をみると現在も同じような人が受験しているようです。
販売士の受験者データ
販売士協会
普段何気なくあるものが実は色々な工夫が凝らされているんです。
私が販売士を受験したのは大学3年生のとき。私は高校生、大学生と主にコンビニエンスストアでアルバイトをしていて、販売士を勉強するまではただ単に決まった時間に言われたように仕事をこなしていましたが、実はそこにはフランチャイザー(本部)により考えられた様々な工夫があって、販売士の勉強によりその意図が何となくでもわかるようになったことが当時の私にはとても楽しく感じたのを覚えています。
同じ商品でも陳列する場所やPOPの有無で売れ行きが変わることがある!
コンビニエンスストアによってはアルバイト店員に陳列方法を任せてもらえるところがあって、私が働いていたところも一定のルールはあるものの、陳列から発注まで多くを任せてもらえました。
コンビニって店舗によって売れ筋商品が微妙に違っていて、働いていると「この商品美味しいのにどうしてあまり売れてないんだろう。」と思う事があるんです。
そういう商品って陳列棚の場所を変えたり(エンドやゴールデンラインに変更)フェイスを増やしたり(1列から2列にすること)、POPを付けたりすると、急に売れるようになることがあるんです。
どのポイントに注目するのかで売れ行きが変わる。
販売士で勉強するAIDMAの法則(アイドマの法則)っていうものがあるんですけど、商品や製品を購入してもらうためにユーザー(消費者)に対してどのようにアプローチしていけば良いのかというなかで、美味しい商品が他店で売れているのに自店で売れていないという事は、この商品が自店の顧客に認知されていないのでは!?という可能性が浮かび上がってきます。
こういうケースは少ないように思えて案外多いんですよね。
お客様が商品を手にとって裏返した後で棚に戻す。
お客様が新商品の前で立ち止まってからその商品を手にとって裏返した後で棚に戻したんです。後でよく見たら値札を貼ってなかったんですね。きっとお客様からすると気になったけどいくらかわからないから買うのを止めたんだと思います。
気付きって本当にチョットしたことから見つかるんですけど、私にとって販売士はそういう気付きを教えてくれた思い出のある資格試験なんです。
販売士の講師活動
販売士講師は1級に合格した2002年から登録していて、大学で資格取得講座の講師をしたこともあるんですけど、最近は税理士の仕事で手一杯ということもあって、ほとんどできていないんです。また時間を作って活動したいとも考えているんですが、いつになるやら…。販売士を教える活動は楽しいんですけどね。
AIDMAの法則
アイドマの法則とは消費者の購買決定プロセスをモデル化したもので、「Attention(注意)」「Interest(関心)」「Desire(欲求)」「Memory(記憶)」「Action(行動)」の頭文字をとってAIDMAの法則と呼ばれています。